金曜、仕事を早引けし無痛分娩クラスを受けに産院へ。
お世話になる新横浜のはぐくみ母子クリニック
こちらでは無痛分娩希望者は、妊娠後期の金曜午後のみ開催のこの講習が受講必須。指定日外に個別で受けるとなると+2,500円と有料になるので…平日最終日に午前のみ働いて退勤できるささやかな幸せを味わいながら、新横浜に向かったのでした。
思い返せばぴのちゃんの時にも別の病院にて無痛分娩講座は受けたな…講座というより陽気な麻酔科医さんとの雑談に近かったような記憶しかないのだが…(注:きちんと説明はしてくれている)
なにせ”麻酔科医の方が勤務している平日日中にいい感じにお産が進んだ場合のみ無痛分娩が可能”という狭き門の病院だったため、金曜におしるしが来て、土曜早朝に陣痛が開始したぴのちゃんのお産は抽選漏れしていたのでした。くっ…痛かったな…。
話ははぐくみさんに戻りまして
会場は普段は出産を迎える妊婦さんのみが立ち入れる入院等エリア3階ラウンジ
公式ホームページではざっと拝見していたものの、実際に入ったのは初めて
妊娠28週から35週にかけての妊婦さんたちが、大きくなったお腹をかかえて大集結です。
講習時間は2時間(途中10分間休憩あり)+希望者は病棟見学もOK。主にはぐくみさんとしての分娩方針・無痛分娩の管理に関してや、出産当日の経過・無痛分娩の実際のところ・入院についてでした。
あらためて無痛分娩というのは硬膜外麻酔を用いて陣痛・胎児が産道を通過する際の痛み、会陰切開や産後の縫合の痛みを和らげ、母体の産後早期回復を図る出産方法。 高血圧や心臓に問題がある方など、医学的な理由から選択する場合もあるそう。専門的なことは専門機関提供の情報を調べてみていただきたい。
イメージとしては、意識があるまま下半身の痛みに関する部分を鈍感にするようで、かといって脚は動かせる程度なのだとか。*転倒の恐れがあるため、自由な歩行は禁止。お手洗いも基本導尿となる
無痛=まったく痛みを感じないのか⁉
…答えはそうではなく、「とれる痛み」と「そうでない痛み」があり取り除けるのは次の3つ
[得意分野]
・収縮痛:子宮収縮によるもの
・圧迫痛:産道圧迫によるもの
・進展痛:産道の進展によるもの(通過する痛み)
お産中に感じるお通じのようなお尻の圧迫感、骨が押し広げられる鈍い痛みなどは、感覚として残るようです。というのも、お産を進めるために必要な”押し出す力”を残すには痛みを取りすぎないことも必要なのだそうで。よく無痛分娩は所要時間が自然より長いといわれる理由のひとつですな。
で、この麻酔開始時期というのは実は産院によってまちまち
陣痛は自然通りで分娩間際の最大限痛いところを取り除く方針の病院もあれば、
ある程度の陣痛を待って麻酔を開始する方針…子宮口が一定の大きさまで開くのを待つタイプなど色々あります。
これから無痛分娩を希望する方は、どのタイミンぐから麻酔が開始できるのかと、自分が助けてほしいタイミングのイメージが一致しているかは大事なチェックポイントかもしれない
さて、でははぐくみさんは?というと
「妊婦が痛いと感じた時点から麻酔開始」というのが基本方針。陣痛感覚が規則的(10分程度)で「あ、今回の生理痛きついわ。横になろ…。」くらいに痛むのであれば、開始してもらえるそうです。やったぜ。
↑
こうなっていると、肝心の子宮口は3-4cmくらいまで開いているのだとか
背中から硬膜内麻酔処理をしてもらい、麻酔薬の入っている機械(PCA)からは一定時間ごとに自動で麻酔が注入される設定になっているのだそうですが、体に薬が入ってから痛みが消えるまでのタイムラグは10ー15分程度
「あ、これまずいわ。」と感じた際に自分のタイミングで追加投与が出来るよう、手元には注入ボタンも渡されます。
いくら痛いからといっても際限なく麻酔薬を入れられるわけではもちろんなく、上限量設定が機会に設定されているためその点も安心。
「うおおおお麻酔効かない~‼(カチカチカチカチ!←ボタン連打)」
という行動をしても注入量は増えないわけですが( ´∀` )
どうやらこの悲しみの行動履歴は助産師さん方がチェックするデータに反映されるらしく、「あ、今この人痛いんだな。麻酔の種類の変更を考えようかな…。」などと目安になるそうです!無駄な行動にならなさそうでよかったよかった(笑)連打記録知られるのは恥ずかしい気もしますが、きっと当日はそんなことはどうでもよくなっているはずだ。
繰り返し伝えられたのは、「痛かったらどんどん医療者に伝えてください!」という事
副作用にしろ、麻酔の効きが鈍いにしろ、実際に体の変化を感じることが出来るのは妊婦本人。”状況の発信”はお産をサポートしてくれる医療者サイドとの連絡に必要不可欠なのだと教えていただきました。
よし、適度に騒ごう
また、麻酔を受ける側として覚えておいた方がいいな、と感じた注意点は次の2点。
①カテーテルの迷入…麻酔を入れる管が目的の硬膜外”以外”の場所に入ってしまっている
(特徴)金属のような変な味がする/耳鳴り→血管内に麻酔、足が動かせない/呼吸が苦しい→くも膜下に麻酔
②アナフィラキシーショック…重症のアレルギー→全身にかゆみ
これは起きたらすぐに伝えよう。
で、余談ではありますが経産婦あるあるの注意点は「まだいける」と麻酔のタイミングを逃したうちに急激にお産がすすんでしまい、痛みを取りきることなく分娩に突入するパターン。恐ろしい。お産のスピードに麻酔が追い付かない事態は往々にしてあることを肝に銘じよう。
以前の記事にも書きましたが上記に加えて上の子ぴののお世話担当者確保などの諸問題に対応するため、年末に計画入院が決定しました。名付けて「みんな仕事が休みの内にべべちゃんをお迎えしよう作戦」。
陣痛が来ていなくても、予約日朝9時には入院→子宮口の開きなどの様子をみつつ陣痛促進→促進開始から大体1-2日以内にはべべちゃん誕生(だいたい9割のお産が完了するそう)という見通しなので、運がよいと大晦日に退院、ちょっとスケジュールが推すと入院年越しをしてくることになるそうです。
とにもかくにも、元気なべべちゃんのお顔を夫とぴのちゃんとで見れますように
夫が立会いに間に合いますように
そして入院食が美味しいとの評判なので、楽しめますように…(食い意地)
そして麻酔がばりばりに効きますように…。
最後に、こちらの無痛分娩クラス…10分間休憩中にふるまわれるデザートがオシャレだったことを示して終わりにします(*’ω’*)花びら入りのマスカットジュレ~
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